あなたは、お寺の「檀家」ですか?
皆さんは「檀家(だんか)」という言葉をご存じでしょうか。
「聞いたことはあるけれど、詳しくは分からない」という方も
多いかもしれません。
檀家制度とは?
檀家制度とは、簡単にいえば、家が特定のお寺に所属し、
それが代々継承される仕組みです。
たとえば、親がそのお寺の檀家であれば、
子どももそのお寺の檀家となり、
さらにその子どもへと受け継がれていきます。
檀家制度の成り立ち
そもそも檀家制度とは、どのように生まれたのでしょうか?
江戸時代に、キリスト教の禁止などを目的として、
すべての人がいずれかのお寺と関係を持つ
「寺請制度」が整えられました。
これが発展し檀家制度となっていったのです。
「家」の仕組み
昔の日本では、家を守り、継ぐことが重要な役割の一つでした。
長男は地元に残り家を継ぎ、
次男以降の男子は分家となり新たな家を作る。
女性は嫁ぎ先の家に入る(嫁は女+家と書きますよね)。
男の子がいなければ、娘に婿を迎えたり、
親戚や知人から養子を迎えることもありました。
こうして「家」が続いていく中で、お寺と檀家のつながりも
世代を超えて受け継がれてきたのです。
檀家制度の利点
檀家制度には様々な利点があります。
・お寺と檀家が世代を超えて、長い時間をかけて
信頼関係を築いていけること。
・お寺がその家のことをよく知っているため、
ご家族の苦しみや悲しみに寄り添い、
ともに人生について考えることができること。
・代々のお墓や故人様の供養を適切に行うことができること。
・ともにお寺を作り、守ることを通して
お寺を身近に感じ、安心感を得ることができること。
・お寺の行事を通して地域のコミュニティに参加できること。
これらは、檀家制度の中で生まれる大切なつながりです。
現代における檀家制度の問題点
一方で時代は変わり、家族の形が多様化したことによって、
現代では檀家制度だけで供養のニーズに対応することが
難しくなってきています。
- 息子がいても、遠くで仕事をしていて地元に戻ってこない
- 娘しかおらず、他の家に嫁いでしまった
- 子どもがいない
- 結婚していない
こうしたケースにおいて、
「自分たち夫婦の葬儀やお墓について相談したいが、
子どもが遠くにいて後を見る人がいない」
「両親の供養はしたいけど、
自分は嫁いでいて檀家になることは難しい」
「独身の自分が亡くなった後、
誰が自分を見送ってくれるのだろうか」
「供養を頼みたいが、地元を離れて長いせいで
自分がどこの檀家なのか全くわからない」
など、様々に悩まれる方がとても増えています。
檀家制度のない「みんなのお寺」
こうした時代の変化を受けて、矢掛教会では
檀家制度のない「みんなのお寺」制度を創設しました。
檀家になることなく、誰でも
葬儀、法事、祈祷、永代供養などを依頼できる。
それが「みんなのお寺」です。
~お寺の在り方に選択肢を~
「みんなのお寺」は、檀家制度を否定するものではありません。
長い歴史の中で、お寺と家をつないできた檀家制度には、
大切な価値があります。
一方で、社会の変化によって、これまでの仕組みだけでは
対応しきれない方が増えているのも現実です。
時代や家族の形が変わっても、
大切な人を想う気持ちは変わりません。
その気持ちに寄り添い、仏教で人生を豊かにするため、
時代に合わせて変化し続ける。
それが、矢掛教会「みんなのお寺」です。